心のお悩み解決ブログ

2013年10月11日 金曜日

感覚異常

心身症、と言われる病気はいろいろあります。
大きく言えば、糖尿病だって、高血圧だって、心身症になります。

でも、その中でもとてもつらいのが、感覚異常。
痺れだとか、痛みだとか、感覚が鈍くなっているとか、そのほか、
とても判断が難しい。
本人がつらいといえば、つらいし。
感覚は、数量的に測ることができないので難しいです。

また、感覚は主観なので、
どんなものも否定することはできません。
しかし、いろいろ訴えられると、どんどん薬が増えてしまうこともあります。
それが不安。
薬が増えるだけでなく、本当はいらない薬まで飲まなければいけなくなる。
それは、体のためによろしくないと思います。

感覚異常に対し、抗うつ薬、安定剤を使用することがあります。
抗うつ薬や安定剤で症状が緩和する場合、
ストレスからくる感覚異常であることがはっきりします。
ただ、診断を付けるには、他に異常がないことを確認する必要があります。
結局のところ、頭部CTやMRIを行って、
異常がないのに痛みや感覚の異常があるとなれば、
心因性の異常だということになります。

心因性の疼痛の場合、
「手当」というのが、とても重要になることがあります。
手を当てるだけで、身体のつらいのが楽になる。
だから、手をあてます。
診察室で、痛いところに手を当てるだけで、
痛みが緩和されることがあります。
別に、私のハンドパワーが、というわけではありません。
痛みが取れるといいな、というこちらの気持ちと、
痛みを取ってほしい、という患者さん側の気持ちが
反応するのだと思います。


感覚の異常は、本当につらいものです。
できることなら、すっきりさせていきたいのですが、
改善には時間のかかるものです。
焦らず、のんびり、ゆっくり治していければいいと思います。

投稿者 メグ・マグノリアクリニック | 記事URL

2013年10月10日 木曜日

プライド

自尊心

ない人はいないと思います。
自尊心って、結構面倒。
でも、考えてみれば、自尊心って、自分が傷つけない限り、
傷つかないものなのではないか、と思うんです。

先日、FBで友人とそんな話をしました。
プライド、とか、自尊心、とかいうのは、
自分が自分に対して持っている思いなので、
傷つけられるとかなんだとかって、なんか違うと思う。
というのが彼女の意見。
私もそう思うのですが、
「プライドを傷つけられた」
って、皆さんよく言われますよね。
人に傷つけられる、というよりも、自分のことを信じきれないために、
自分を傷つけているだけ、と思うのですが。

結局は、自分を信じられるか、られないか、だと思います。
自分を信じることができれば、プライドは傷つきません。
どんなに人に傷つけられても、
心は傷つくかもしれませんが、自分を信じているならプライドは傷つかないと思います。

自分に自信がないから、
人に何か指摘されただけでプライドが傷ついた気になるのではないでしょうか。
でも、その傷ついたプライドは、人に傷つけられたのではなく、自分で傷つけたもの。
ですから、「プライドを傷つけられた」というのは、違う気がします。

何にしても、自信を持つこと。
自信を持つことと、人の意見を聞かないことは違います。
自信を持ちつつ、自分の足りないところを補い、
自分の間違ったところを修正する。
それが必要なのだと思います。

投稿者 メグ・マグノリアクリニック | 記事URL

2013年10月 4日 金曜日

痛み

昨日、夫の母がお誕生日だったので、
お祝いのお電話をしたんです。
そうしたら、最近足がとても痛い母なのですが、
「この前、孫(夫の姉の長女)の結婚式の時は緊張していて足いたくなかったんだけど、
帰ってきてから痛くて。お父さんに言ったら、
『人の痛みはわかんね』っていわれてね。
そりゃそうだけど、悲しかったわ~」
とのこと。

そうなんですよね。痛みって、結構わからないから、
当事者は大変なんだけど、
同情されても仕方がないけど、
でもわかってほしい。
そんな感じじゃないですか?

今日も、痛いのがつらい患者さんがいらっしゃいました。
毎日、痛みについては相談を受けます。
検査してもなんともない、そうすると、気のせいじゃない?って言われてしまって、
それでは納得がいかない。

それでは、治るものも治らないですよね。
困ったものです。

心因性の痛みは、安定剤や抗うつ薬で治療することができます。
ただ、効果のある薬を探すのは大変。
また、薬だけではよくなりません。
いちばんはストレスを発散していくことでしょうね。

ストレスをできるだけためないようにして、
痛みを増強させないようにしていただきたいものです。

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2013年9月30日 月曜日

子供と大人

大人は、みんな子供であったことがあります。
大人の多くは、その頃のことを忘れていると思います。
今の生活に追われて、昔の子供のころに思ったこととか、
子供のころに持っていた夢とか、
それを忘れてしまっていますね。

子供の時、一生懸命やっていたことが、大人になるとばかばかしく思えたり、
なんであの時、こんなことに一生懸命になれたんだろう、と思ったり。
子供の時は、なんで大人はこんな面白くないことに一生懸命になれるのかな、とおもったり、
大人は忙しいというけど、自分も忙しいんだ。
やりたいことはいっぱいあるのに、大人には分かってもらえない。
そんな風に思っていたと思います。

子供の心を持ったおとな、というと、
わがままで、人の言うことを聞かない、とか、そんな人を指すことが多いように思います。
でも、子どもの時に、一生懸命になったことを思い出すのは、
悪いことではないと思います。
どんなことにも一生懸命になれる。
そんな子供の心を持ちたいですね。
そんな心を持ったおとなになりたいと思ってしまいます。


投稿者 メグ・マグノリアクリニック | 記事URL

2013年9月27日 金曜日

心療内科医の役目

先ほど、昼休みの始めに、
ある薬品メーカーのMRさんが来られました。
いつも通り、薬剤の情報をいただいたのですが、
その時に、内科の先生で結構うつ病だとか、不登校だとかの患者さんで、大変困っている、
というお話がありました。
コントロールが難しく、うまくいかない、ということらしいです。
確かに、時間をかけないといけないので、
なかなか難しいと感じられるかもしれません。

でも、患者さんとしては、きっと体が悪いんだから診てほしいし、
その原因は気持ちが落ち込んでしまっている、ということではないか、
ということで、それも相談に乗ってほしい。
そう思っていらっしゃる方多いのではないでしょうかね。

それは、当然の希望だと思いますし、
本来、そういう診療の流れが当然だと思うのです。
しかし、内科のクリニックって、実はとても忙しくて、
なかなか時間をかけてお話が聞けない、ということはあるみたいですね。

また、精神科、っていうのは怖いから嫌。
心療内科もちょっと不安。
内科でどうにかなるなら、と思っていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

私は、心療内科を扱ってはいますが、基本的には内科医です。
内科の疾患を診療しているうちに、内科的な診療だけではよくならない人たちがいる、
ということに気づき、心療内科を積極的に扱うようになりました。
しかも、患者さんとお話ししているうちに、
お話しするだけでも症状の改善があることが多い、ということに気づきました。
それなら、とにかく心配になっていることをすべて吐き出していただいて、
少しでも気分が軽くなったら、精神的な症状も内科的な症状もよくなるのではないか、と思ったわけです。

それが本当にそうで、
話すこと、ストレスを外に出すことがとても重要であることは、よくわかりました。

私は、心療内科は軽い精神科ではない、と思っています。
でも、ストレスで体に異常が出ているとき、
すべてを一緒によくすることを考えないといけない。
それをする役目を担っているのが、心療内科だと思います。

とりあえず、どこに行っていいのかわからない症状があったら、
相談していただければと思います。
一緒に解決していきたいと思います。

投稿者 メグ・マグノリアクリニック | 記事URL

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